潮流域でのアジングの具体的なテクニック。今回はジグ単編。激流では成立させることが難しいジグ単でのアジングをどう攻略するか。キーワードは3つです。
- 飛距離
- レンジ
- 風
激流アジングでのタングステンのジグヘッドを使用した手返しがいいテクニックを紹介します。
準備
激流アジングをジグ単で攻略するにはタングステンのジグヘッドが必須になります。詳細は下記リンクを参照。

つまり、潮馴染みのいいタングステンジグヘッドでアジのいるレンジまでワームをいかに届けるかにかかっています。
ジグヘッドのウエイト
1.5gを基準として、風と潮の速さに合わせて重くしていきます。風や潮が速く、ジグヘッドがレンジまで届かず表層を流れていると思ったら重くしていきましょう。また向かい風が強く飛距離がでない、向かい潮でジグヘッドが手前に寄せてきてしまう場合も重くします。3gまで重くしても釣りが成立しない強風や激流の場合はスプリットリグの出番になるのでジグ単は諦めるのも選択肢の一つです。
ライン
激流アジングではフロロカーボンラインをオススメします。比重が重く、潮馴染みがいいフロロカーボンラインは潮流域でのアジングに最適なラインだと思います。

ワーム
ワームは潮流の抵抗を受けにくいストレートワームがオススメ。ワームが潮流の抵抗を受けてしますと任意のレンジまでワームを届けることが困難になってしまうのです。

メリット・デメリット
潮流域をジグ単で攻略するのは少数派かもしれません。私のホームの潮流域でもほとんどの方がキャロライナリグで激流アジングしています。でも、ジグ単はキャロライナリグにはないメリットもあるのです。
メリット
ジグ単のメリットをまとめると
- キャロライナリグに比べて圧倒的に手返しがいい
- 手返しがいいのでレンジやワームカラー、ポイントをテンポよく調べることができる
- その日のアタリパターンを見つけることができれば数釣りができる
- 潮流域の変わりやすい状況に臨機応変に対応できる
ジグ単で激流アジングが成立する範囲内の風と潮流であれば、まずはジグ単を投げてみることが最初の1匹に早くつながります。
デメリット
でもやっぱりジグ単にはデメリットもあるわけで、まとめると
- あまりにも強い風と潮流には弱い
- 慣れるまで何をやっているかわからないことがある
- キャロライナリグと比べて飛距離が短く、探れる範囲は狭い
- 喰いが浅いときはショートバイトになってフッキングしにくいことがある。そんな時は同じ重さの鉛のジグヘッドに変えてみるのもあり。
基本テクニック
激流アジングでのジグ単での釣りは少し普通のアジングとは違ったテクニックを使います。
- 潮上にキャストする
- ジグヘッドが正面に来るまではフリーフォール。正面に来るまでカウントし、そのカウントがレンジになる
- レンジを深くしたい場合は1.でキャストしたより潮上に、浅くしたい場合は潮下にキャストする
- 正面より潮下へはベールを返し、ラインにテンションがかかるようにゆっくりリーリング
- テンションを掛けていると徐々にジグヘッドは手前に寄ってくるので、堤防などの際に寄りすぎる前に回収(手前に寄せすぎると根掛る)
アジの活性が高い場合はテンションを掛けているときに大きめのアクションを入れるのも効果的。
狙い目
基本テクニックを実践するだけでも釣れると思いますが、さらに狙い目を定めてキャストすれば更に釣果はあがります。
潮目
釣り共通のセオリーの潮目を狙うこと。激流アジングでも潮目は重要な狙い目になります。でも潮流域では本流と反転流の境目や本流と緩んでいる潮の境目、表層と深層で流れの速さが違う二枚潮の境目が潮目です。じゃあ、どうやって潮目を見つけるか。一定の速度で巻いてるリールの巻きの重さが急に変わるところやロッドのチップの曲がりが変わるところが潮目です。適度にハリのあるロッドとガタが少ないリールを使えば潮の変化がわかりやすいと思います。
湧き上がり
湧き上がりは目で見てわかる狙い目です。潮流域では流れで水面は波立つことが多いのですが、その中で円形や楕円形に海面が鏡のようになめらかになっている場所があります。そこが湧き上がりです。潮流が海底の地形に当たって海面まで流れが上がってきているところになります。湧き上がりは底からプランクトンが湧き上がり、それをベイトが食べに来ます。そのベイトをアジが捕食するので湧き上がりにはアジがついていることが多いのです。
カケアガリ
カケアガリも釣り共通のセオリーですね。特に活性が低いときや大型のアジ(尺クラスのアジ)はカケアガリにステイして、目の前に来たベイトを捕食しているように思います。でも根掛りには注意してください。ジグヘッドとはいえ、タングステンのジグヘッドは鉛と比べて高価なのでロストすると財布に痛いですからね。
表層
表層はアジの活性が高く、ライズしているときにはゼロカウントのド表層で爆釣することがあります。ライズしているときにはゼロから5カウント以内の表層を狙ってみてください。
ドリフト
ドリフトは狙い目とは少し違いますが、キャストして潮下にフリーで流して任意の地点にジグヘッドを届けて釣る方法です。ジグヘッドの重さを調整して任意のレンジに長くステイできるようにします。徐々に手前に寄ってきてしまうのでその点は注意。また、潮下に別のアングラーがいる場合は迷惑がかかるのでできません。
まとめ
今回は激流アジングのジグ単攻略を紹介しました。普通にアジングのセオリーとあまりにも違う点が多いのではじめは戸惑うかもしれません。でもコツさえ掴むことができれば意外に簡単です。是非、潮流域でのアジングでジグヘッドを使ってみてください。
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